広島県公立高校入試が大きく変更

2021年度広島県の公立高校入試が大きく変わります(素案)

公立高校入試が大きく変更

令和5年度入試(現中学3年生の高校受験)から広島県の公立高校入試が大きく変更になります。大きな変更点は以下の6つです。

- 大きな6つの変更点 -

①推薦入試を廃止し、一般入試に一本化

②調査書を簡素化
記載内容は「志望校」「氏名」「性別」「学習の記録(評定)」のみ

③学習の記録(評定)の学年間の比重
1年生:2年生:3年生=1:1:3

④調査書を簡素化する代わりに「自己表現」を実施

⑤学力検査:調査書:自己表現
6:2:2

⑥高校ごとに「特色枠」の設定が可能となり、独自検査も実施可能

広島県公立高校入試の具体的な変更点の確認はこちら

変更点の具体的な確認

令和5年度以降の公立高校入試がどのようになるかを、5つのポイントに分けて具体的に確認していきましょう。

①入試日程

 推薦入試の「選抜Ⅰ」と一般入試の「選抜Ⅱ」が1本化され、令和5年度入試からは「1次選抜」に一本化されます。(「2次選抜」は1次選抜で定員に満たなかった学校が実施する2次募集です。)「1次選抜」は、2月後半に実施されます。
 公立高校は1校しか受験できませんので、実力適正校を受験するには自分の実力を把握しておくことが大切です。

■ 英進館での取り組み

中3の11月には各科目とも中3履修内容をすべて終え、12月からは入試対策に入ります。12月から3月初旬の入試までの3か月間で合格するための実力をしっかりとつけていきます。受験校を決定する時期までに、6000人を超える中3生が受験する「公立高校合格判定模試」を複数回実施し、客観的に実力の把握のうえ、適切な進路指導を行います。また、12月からは広島県の公立高校入試の形式に合わせた「大予想!模試」を入試本番までほぼ毎週実施します。志望校に対する到達度を確認できるだけでなく、その名の通り入試問題を予想したそっくり模試で本番の練習を重ねます。

②特色枠、傾斜配点

 各高校は、定員の50%以内で学科やコースの特色が出る内容で実施する選抜方式「特色枠」を設定することができます。(独自の学力検査や論文を実施するなど。)特色枠を設定する場合は、まず特色枠の選抜内容で合格者を決定し、特色枠で合格にならなかった受験生から通常の選抜方式で合格者を決める2段階選抜を行います。また、各高校は特定の科目の配点を他の科目より高く(低く)する「傾斜配点」で選抜をすることもできます。
 各学校がどのような入試をするのかは、高校毎に「入学者選抜実施内容シート」を公表します。「特色枠」「傾斜配点」などの情報のみならず、どのような教育活動を行っていくかを示した教育目標(スクールポリシー)や、育てたい生徒像、どういった方針で入試選抜を行うかを示した入学者受入方針(アドミッションポリシー)が記載されています。受験生は自分で「入学者選抜実施内容シート」を確認し、自分で学校・学科・コースを選択することになります。

■ 英進館での取り組み

生徒に対し、キャリア教育や激励会などで高校入試の各高校の情報、難易度などを説明します。保護者に対しても定期的に実施する保護者会の中でお伝えしていきます。中3生には入試情報をまとめた「進路はこう決める」を配布し、入試選抜方法や各高校の特色枠について説明していきます。また、保護者との個人面談にて受験校決定のサポートを行います。

③学力検査

 学力検査(入学試験)は、2日間に分けて実施され、1日目に5科目の試験と「自己表現カード」の記入、2日目に「自己表現」が実施されます。各科目50点満点で実施されますが、一部の高校は傾斜配点を採用し、科目の配点が異なる場合があります。英語は聞くこと・読むこと・話すこと・書くことの力を総合的に見るための検査を実施することが検討されています。近年の公立高校入試の問題は、単なる知識だけではなく、読み取る力、理解する力、説明をする力、自分の考えを伝える力などを必要とする問題が増えています。
 学力検査と調査書、自己表現の3つの得点の合計点により合否が決定されますが、合計を10として、「学力検査:調査書:自己表現=6:2:2」の割合で得点が計算されます。これまでは「学力検査:調査書=1:1」でしたので、学力検査の得点重視となります。実力をつけておくことが合格のカギとなります。

■ 英進館での取り組み

英進館は学校の授業内容の補足をする「補習塾」ではなく、学校の内容も含めて入試で合格する力をつける「学習塾」です。学校より少し早い進度で中学校内容を履修し、定期的に理解度を確認する「確認テスト」「実力テスト」を実施します。また、現状での志望校に対しての到達度を確認する「合格判定テスト」も各学期に2回ずつ実施しています。中3の入試対策時期には、最近の入試内容に対応したオリジナル教材で授業・練習を重ねることで、入試本番での得点力をつけていきます。実力をつけるのは英進館の得意とするところです。しっかりと力をつけて合格に導きます。

④調査書

 調査書は、受験生が通う中学校の校長が作成し、受験する高等学校の校長に提出されるものです。調査書には1年生から3年生までの学習の記録(通知表)が5段階で記入されます。学習の記録の学年間の比重はこれまでは「第1学年:第2学年:第3学年=1:1:1」でしたが、令和5年度入試から「1:1:3」に変更され、中3の通知表が重視されます。学習の記録以外は記載内容が簡素化され、氏名や性別などの選抜に必要な項目のみになる予定です。

■ 英進館での取り組み

英進館では授業を学校より少し早目に進行し、定期考査期間は授業の進行を止めて「定期考査対策」を実施します。テスト範囲に戻って授業を行い、対策教材を配布します。また、学校のワーク等のチェックも行います。中3の通知表の比重が高くなったとはいえ、中1・2の通知表が必要なくなったわけではありません。中1から学校の成績が取れるように指導していきます。逆に、学校の通知表の対策だけでは志望校には合格できません。英進館では中1の間から実力がつくようにしっかりと鍛えていきます。

⑤自己表現

 令和5年度の入試から新しく追加されます。調査書の記載事項を簡素化する代わりに、受験者が自ら記入します。「自己を認識し、自分の人生を選択し、表現することができる力」がどのくらい身に付いているのかを見るために実施されます。これまで頑張ってきたことや高等学校に入学した後の目標などについて、「自己表現カード」に自分の言葉で表現することになります。「自己表現カード」に記載した内容をもとに、2日目に「自己表現」(面談)が行われます。自分自身のこと(得意なことやこれまで取り組んできたことなど)や高等学校に入学した後の目標などについて,自己PRを行います。タブレットや自分で作った作品などを持ち込むことも可能です。

■ 英進館での取り組み

自己表現カードや面接は、「文章がうまく書けている」「丁寧な受け答えができている」などを評価するものではなく、自分自身のこと(得意なことやこれまで取り組んできたこと、高校に入学した後の目標など)を自分で選んだ言葉で話せるかどうかを評価するものです。英進館では広島県に新しい入試選抜が決まるずっと前から、将来の自分を考える取り組み行ってきました。大学や学部、職業、社会の仕組みなどについて学ぶ「キャリア教育」。これまでの自分の人生を振り返ってうれしかったこと、楽しかったことなど、自分を形作るエピソードを記入する「未来設計図」。将来の夢や目標を、「未来設計図」でまとめた自分の経験をふまえて、自分にしか書けない言葉でまとめる「未来エッセイ」。その他にも、自分を管理するための手帳「未来ノート」など、将来の自分を真剣に考え、それを言葉にする練習を授業と並行して行っています。

「未来エッセイ」「未来設計図」「未来ノート」
「未来エッセイ」「未来設計図」「未来ノート」
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